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7人制ラグビーパリオリンピック予選大会に行ってきた!大会2日目

2024/11/07

あったかくなった!

前日よりも大幅に気温が上がり、寒いながらも行楽がしやすくなった大会2日目。疲れすぎて爆睡した結果、遅刻しかけました。時間は分かっているはずなのに、ダラダラしてしまいます。結局コンビニでカイロだけ買い込み、タクシーを使って現地入り。初日は歩きでホテルに向かったものの、2日目の現地入りはタクシー。歩きでもギリギリ間に合いそうではあったのでタクシーだと余裕でした。ここで運転手さんに帝塚山が高級住宅街である事を聞きました。また、ヨドコウ桜スタジアムがつい最近名前が変わったばかりだと言う事を知りました。最初名前が伝わらなくて焦った!一昨年くらいまでキンチョウスタジアムだったんだとか。

会場に着いたらすぐにサクラセブンズの試合となりました。

女子の日本対香港、キックオフ直前の様子

写真は女子の香港戦キックオフ直前の選手たちの様子です。お客さんが前日より少し増えていました。まだこの時点では朝ですが、最終的に夕方の決勝戦では2000人くらいはいたんじゃないかと思います。

危なげない女子、ちょっと厳しめ男子

この試合でもう準決勝。特に女子は順調にトライを重ねて33–5で勝利。この日、女子はみんな良かったけど、特に大谷芽生、堤ほの花の両プレーヤーが目立っていたと思います。

二人とも東京五輪にいたわけですが、なんだか信じられない感じです。あの時は本当にやられ続けた形だったのに今は頼もしい選手が増えて本当に層が厚くなった。

一方男子はと言うと最近成長しているUAEとの準決勝で、なかなか点差が付けられず苦しめられた展開となりました。結果は21–5と最後には少し点差が付きましたが、後半開始時点では7–5で、結構焦りました。

でもとにかく男女とも勝てて良かった。試合後の恒例のハイタッチタイムで女子は堤選手と中村選手、男子は林キャプテンと握手できました。7人制ラグビーだからほっそりしてるなーとかテレビで見ると思うけど、近くで見ると大胸筋とか凄く分厚い。やはり観客席にはベテランほど来てくれる感じが有りますね。

ハイライト動画はこちら


大阪観光シーン、たこ焼きとお好み焼き

基本、ラグビーを観るだけのイベントのため、観光要素はあまりないのですが、時間が空く準決勝から決勝の間は少しスタジアムを出て、長居駅の近くへ。食べるものを探した結果、お好み焼きやたこ焼きを出してくれる居酒屋さんにたどり着きました。

めちゃくちゃ大阪じゃん!ということでどっちも食べちゃおうと思いたこ焼きとお好み焼きを頼みました。結果…大変美味しかったのですが何と言うか…食事って凸凹と言うか、陰陽と言うか。陰が有ったら陽が有り、陽が有ったら陰が有るって大事なんだなと。もうちょい組み合わせを考えれば良かったなと。お好み焼きとたこ焼き。「あれー?どっちのどこを食べても全部ソースとマヨネーズ味だなー?😗」と思いながら一人食べる私。別方向からの味覚も組み合わせると人はもっと幸せになれると学んだ一幕となりました。でも本当に美味しかったのは確かです。

セブンズの魅力が凝縮された女子決勝戦

ついに迎えた決勝。男女ともに好ゲームとなりました。お互い守備が非常に固いため、簡単にディフェンスラインを破ることはできません。セブンズは力の差があるとすぐに逆転不可能な点差が付いてしまうことも多いですが、やはり決勝戦はそんなことにはなりません。

先に行われたのは女子決勝の中国戦。先に挙げた大谷選手は2トライと大活躍。スタジアムには「オオタ↑ニ↓サーン」の歓声が響き渡っていました。先制され0–7になった後、オオタ↑ニ↓サンの2連続トライで14–7とし、平野キャプテンのトライも重なり21–7。そこから中国の猛攻に何度も合いますがこの日大活躍だった堤選手が好タックルを見せるなど、チーム全体で体を張り何とか凌ぎます。

しかしこのままでは終わらず終盤中国にトライを奪われ21–14と詰め寄られます。その後は再び中国の攻撃に耐える時間帯。しかし何とか奪い返し、ラストワンプレー近くまで日本がボールを持つ形になりました。これで勝てると観客席には安堵の空気が流れました。そう、勝てると思ったのですが残り数秒でボールを奪われ再びディフェンスに。

まさか一時14点差を付けてしかも残り数秒まで勝っていたのに追いつかれてしまうのか…と嫌な空気が流れました。終盤日本はタイムキルを考えてあまり積極的にはボールを回さなかったため、それだけ余計にこのまま延長戦にもつれこんで負けたら辛いという空気が流れます。

中国にはChen Keyi選手と言う、長年試合に出続けている大ベテラン選手がいます。漢字では陳可怡と書くそうで、日本では「ちん かい」と読むそう。会場ではチェンケーイーと言われていました。

東京オリンピックの神戸新聞の記事が残っていました。リンク切れにいつかなるかもしれませんがリンクを貼ります。

神戸新聞NEXT

陳選手は中国のどの試合を見ても必ずいる、大ベテラン。この日も準決勝までトライを量産しています。しかもこの人はスクラムも組めてゴールキックも蹴れる、ラインアウトにも入ったりとどこでも何でもやるコンプリートセブンズプレーヤーという感じです。

非常に強力な選手なのですが、この選手にロングパスが回った時、堤選手が勇敢な出足で距離を詰め、激しいタックルを浴びせました。これにより陳選手は大幅に下げられ、中国の選手がタックルの有った場所に横から入る反則。日本の勝利が事実上確定した瞬間となりました。時間の都合で仕方ないのかもしれませんがハイライトにこのシーンが入らなかったのは残念。あのタックルは本当に凄かった。後に改めてJ SPORTSを契約して見てみましたが、陳選手のあんな苦しそうな表情は初めて見ました。そのくらい凄まじいタックルでした。ハイライトはこちらです。

試合後日本の選手達は嬉しそうな表情で観客席も大興奮でした。嬉し涙を流している人も沢山いました。が、陳選手をはじめ中国選手団の表情を見ると少し寂しい気持ちになりました。中国も最終予選では頑張ってほしいと応援したくなるそんなチームでした。いやホント、キツイけど頑張れ!

ずっと負けそうだった男子の決勝戦

男子の決勝も一進一退の攻防となりました。日本が攻めてもそれ程フィジカルやスピードで圧倒できる場面は無いため、チャンスを作っても潰されます。始めもアタックしていたのにこぼれ球を奪われ先制され0–7。石田大河選手の強力なアタック(唯一相手を弾き飛ばす様な圧倒した場面でした)で7–7としましたが、その後7–14とされてからは試合全体が残り1分くらいになるまでずっとその点数のまま、チャンスを潰され続け、残り時間が減って来てもうダメか😰と思ってしまいました。観客席からの声援も萎んでいました。

でも、終盤に日本はフィットネスの強さで再び盛り返しました。諦めかけた時に石田吉平きっぺい選手、谷中樹平きっぺい選手の「きっぺいコンビ」(この試合で覚えました!)のトライで14–14と追いつくと、そこからは日本ペース、観客席も元気になり、ラストワンプレー間際に逆転したのでした。ハイライトはこちら。

またしても観客席は大盛り上がりであったのですが、TVでは映らない香港の選手達の呆然とする表情を見てやはり寂しさを感じました。勝者の陰にはその数と同じだけの敗者がいます。先ほどの女子中国と同じです。いや、ホント、キツイけど最終予選頑張れ香港!!

会場大盛り上がり、しかしだんだん寂しくなってくる

祭りは準備をしている時が一番楽しいなどということがあります。そう。祭りには寂しい終わりの時がやってくるのです。日本代表は男女ともに優勝し、最高の結果となったのですが、閉会式で喜ぶ選手たちの表情を見ていてだんだん寂しい気持ちになってきます。

セブンズは、選手の家族や友人はもちろん、結構重要な役職の人達も、観客席で観戦していたりします。観客が少なめな分、客席に占める選手の知人の比率は高まるわけです。その人たちと挨拶を交わす選手達の弾ける様な笑顔を見て、どの選手とも全く知り合いでない自分が何だか恥ずかしく思えてくるようになってきます。もちろん恥ずかしく思う必要などないのですが、寝不足で何時間もラグビーの試合を見て、慣れない土地で疲れていたと言うこともあるのかもしれません。だんだん後ろ向きな気分になってきました。それでもメダルを獲得して笑顔の選手を写真に収めようとしたのですが、観客席からスマホでは撮影は全く無理で結局大型ディスプレイ越しの撮影。普段ストリーミングを見ているのとあまり変わらない…。「いやホント、一人で変なテンションで観戦していてすみません🙇‍♂️」となって来た私は、帰りの新幹線に乗るため新大阪駅に向かうのでした。

一応撮影した写真を一枚貼ります。

金メダルを首に提げた須田選手

正確なドロップキックと相手を置き去りにするステップが持ち味の須田倫代すだみちよ選手です。みちよっていう名前がかっこいい。

怒鳴られエクスペリエンスを胸に帰路へ

長居駅は新大阪駅から遠かったことを思い出しながら電車で帰路に向かいます。帰りも明らかに見たことあるラグビー選手だなと思う人達が沢山いましたが声はかけられず。帰りの新大阪駅で、家族に頼まれていたお土産を買って帰ることにしていました。蓬莱ほうらいの豚まんです。

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改札外のお土産コーナーで見てみた所もの凄い行列で、時間を考えるとそこで買うのが不可能だったため諦めて駅の改札を入りました。

改札の中にもお土産コーナーが有ったのですが、そちらはレジ前が空いていたので買おうと思ってレジの前に行きました。前のお客さんが買い終わった所でレジに近づくと、背後から凄い大声で「おい!!列に並ばんかい!!!💢」と関西弁で怒鳴られました。すると店員さんも「あ、お客さん列有りますんでー」と声かけしてくれました。ビクッとしてよく周囲を見るとずらりと並ぶ人。改札外のお土産コーナー以上に改札内のお土産コーナーの方が長蛇の列を形成していました。

移動してみると列の最後尾には店員さんが居ました。列が長すぎたのと、レジ前ではお客さんがフォーク並びをして間隔を空けていたのとで気付けなかった…。店員さんは「45分くらいは待つと思いますー」と言っていました。

突然怒鳴られてびっくりしましたが、完全に自分の不注意が原因。思えば大阪に入ってから店員さんやホテルの従業員さんは皆さん標準語での対応だったので、マジ関西弁はこの怒鳴られが唯一でした。45分並んで目の前で割り込まれたら怒るよね。

その後、列に気づかず怒鳴られた経験は過去にもあったことに気づきました。ええ、もれなく怒鳴られています。皆さん、特に慣れない場所では並び方の作法が分からない時がありますので、行列が形成されているかもしれないと思いながら行動する「かもしれない並び」を心がけて下さい。

結局家族に謝りの連絡を入れて別のお菓子を買い込んだ私は帰りの新幹線に乗り込んだのでした。

ワールドラグビーが動画を出してくれた

ワールドラグビーがかっこいい動画を出してくれました。これで見ると、お客さんがもの凄く沢山いるように見えますね!

まとめ

  • セブンズはめちゃくちゃ走るしめちゃくちゃしんどい
  • 寒い日のセブンズ観てる方もしんどい
  • 日本代表はフィットネス凄い
  • アジア勢最終予選頑張れ
  • セブンズ見終わると寂しさ感じがち
  • 蓬莱に行きたいなら新大阪駅に新幹線の出る1時間前に着こう
  • オリンピックも楽しみ😊

長い旅行記になりました。何かの参考になれば幸いです。それでは。