ICLを受けた感想を語りたい
この記事をご覧になっている方は、近視の視力矯正のためにICL手術を受けるかどうかを考えておられるのではないでしょうか。忙しい人のために最初に結論を一言で言います。
ICLは、値段に十分に見合うだけのメリットが有ります。
この記事に書いてある事はこれが全てです。ただ、詳しく話を読みたい人もいると思うので、そんな方に役立つように、また僕自身の備忘録としての意味を込めて、ICLを受けて感じたメリットとデメリットをここに書き残しておこうと思います。
僕はどのくらい目が悪かったのか
僕は小学生の頃から目が悪く、小学校入学時点で既に視力は0.3くらいでした。その後も視力の低下は進み、高校生の時には0.03くらいになって、その辺りで進行は止まりました。大学生時代はコンタクトや眼鏡を付けて過ごしていたのですが、スポーツをする時にどちらもわずらわしかったです。
レーシックは比較的昔から有る技術なので、その時も聞いていたのですが、レーシックは高度近視では受ける事ができないのと、角膜を削ってしまうと元に戻せないと聞いた事があり、受ける判断には至れませんでした。その頃に新しい視力回復法としてICLの存在を知りましたが、当時は値段が高過ぎて受ける事ができませんでした。
しかし、社会人になり貯金ができ、ICLの値段も低下してきた事から、受ける事が可能になりました。時々趣味で水泳やランニングをしており、そういった時に便利になる事と、どうしてもうまく行かなければレンズを抜く事ができると言う可逆性が有ると言う特性から、思い切ってICLを受ける判断に至った形です。
手術までの流れ
僕の行ったのは品川近視クリニックです。ICLについて検索したら比較的上位に表示されるところだと思います。無料で相談ができるのでその時に詳しく見てもらえました。ある程度たくさんのお金をとっていて大きな設備を持っているからだと思うのですが、いろいろな質問にも親切に答えてもらえました。値段の安いレーシックは僕の視力では適応とならず、ICLなら問題なく受けられるということでした。
手術をする以上、失明や感染のリスクはゼロにはならないのですが、比較的安全な部類の手術になるということが分かりました。具体的なリスクに関しては実際のクリニックのホームページなどを見て相談するのがいいと思いますが、客観的な数字を考えると、失明するリスク覚悟で一か八かやると言うものではないと思います。結局、お金も貯まってきた30代中頃に手術を受けることを決意した形となりました。なお、この記事は別に品川近視クリニックを特に薦めるものではありません。手術を受けるとしたらご自身の納得のいく場所で、通いやすさなども考えてどこで受けるか決めてください。
手術3日前から当日までの流れ
手術の3日前から抗菌のための目薬を差しました。確か1日3回だったと思いますがこれは実際に受けるクリニックで確認してください。また、コンタクトレンズを禁止されるのですが僕は普段眼鏡で生活していたのであまり関係ありませんでした。
僕が手術を受けた品川近視クリニックではクーポン券が利用できました。家族にクーポン券がもらえるサービスに加入してもらった形です。確か数万円の割引になったと思いますので可能であれば検討してみるといいと思います。それ以外のクリニックでも割引サービスは利用できるなら利用したほうがいいですね。
当日は朝10時からの手術でした。目薬をガンガン入れられ、ガウンを着せられて手術室に入りました。手術中光の点を見ているように指示されるので、ほとんど何も見えません。片目10分程度だったと思います。手術中は特にどかどか目薬を目に放り込まれた感じです。麻酔をしてもらえるので、目にレンズが入るの自体はあまり痛くないのですが、とにかく消毒がしみました。こんなに目が痛かったのは生まれて初めてだったので、結局は痛かった、と言う事になりました。手術よりも消毒が痛いと言うのは盲点でした。涙がドバドバ出てかなり辛かったです。
手術が終わると休憩室で30分ほど休憩して帰宅となるのですが、終わった直後からほんのり目が良くなって来て感動しました。
術後の生活
手術日から念のため3日ほど仕事を休みにしていました。自宅で過ごせたので、ある意味ゆっくりする時間を持つことができました。基本的に普通に生活することができたのですが、最初は視野に映ってくる光の輪がかなり気になりました。形によってハローやグレアなど細かく分類されているそうですが、いろいろな場面で見えてくるのではっきりと自分の中では分類できていません(笑)。
また、お風呂に入れないのが地味に辛かったです。シャワーは手術当日は完全に禁止で、翌日以降は首から下のシャワーができたのですが頭が洗えなかったのでだいぶかゆくなってしまいました。洗い流さないシャンプーを使ってみたのですがあまり役に立った感じがしませんでした。術後1週間の診察で特に問題がなかったので頭からのシャワーも解禁になりました。目が濡れないようにできる美容院での洗髪であれば認められているそうなので、頭を洗えるように美容院を予約しておくと良いのかもしれません。
術後の見え方
翌日くらいから見え方が安定して来て、ほとんど問題なく見える様になりました。大体どちらも1.2の視力になり、何をするにも快適です。スマホも問題なく見えます。ただ、以前より車の運転の時に太陽の眩しさが強くなった気がします。以前はほぼもれなく眼鏡をかけていましたから、眼鏡が自然と日光を軽減してくれていたんだと思います。日差しの強い日は、サングラスが手放せないですね。100均のものでも十分だと思いますので、用意しておくといいと思います。
術後診察してもらっていますがずっと安定しています。ICLは受けた後、上手くいかなかった場合角膜内皮細胞の量が減ってしまう事があり、それは減ってしまうと元に戻らないという事なので、診察はきちんと受けにいきましょう。最初は手術の翌日、翌週、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後、と頻繁に受けにいく様に言われるため大変ですが、問題がなければ最終的には年一回の診察でいいそうです。
光の輪 ハロー・グレア・光輪視
様々なタイミングで自分の視野に映り込んでくる光の輪がどのように分類されるのかよく分かっていないのですが、どんなシチュエーションで見えるかを簡単に書いてみたいと思います。自分で作った簡単なイラストも添えてみました。
ポイントは、激しい明るさの差が視野の中に生じた時です。昼間も夜も、光の輪が見える時はあります。
日光や、日光の反射が目に入った時
初めは、キャッチボールのようにボールをしっかり見なければいけないスポーツを太陽光のもとでやるのは難しいかも知れません。少しずつ慣れましょう。
夜の運転中
夜の運転を初めてした際には、対向車のライトの影響で次々と自分の目に光の輪が飛び込んでくる感じがして、とても気になりました。運転どころではない、とかそういうレベルではないのですが、やはり運転は数日夜の景色に目を慣らしてからの方がいい気がします。
室内の照明
薄暗い部屋では、普通の照明でも光の輪ができます。照明の周りにできる感じな事が多いです。
イルミネーション
イルミネーションの周りには光が多発して、結構にじんで見えます。最初は気になりますが、だんだん光の輪が出るのが当たり前になってくると、自動的に自分の中で光の輪を差し引いて見るというテクニックが身についてきます。
暗闇のスマホ
夜寝室でスマホを見ると、周りがうっすら光る状態になります。最初は結構驚きますが、これもスマホの周りが光る訳はないので単にそういう像が見えているだけだな、と感じられて気にならなくなります。
これだけ色々見えるとなると不安になるかもしれませんが、術後1週間ほどの経過でパターンが見えて来てだいぶ気にならなくなりました。半年ほど経つと、そもそもある程度のハローやグレアは当たり前になってくるので、脳が映像を消去している様な状態になって来ます。本当に何にでも慣れられるものです。
まとめ
- 割引サービスは有れば確実に利用しよう
- 麻酔しても消毒は痛かった
- 裸眼はやっぱり便利
- シャンプーさせてもらえないので美容院に行けるようにしておくといいかも
- 運転するならサングラスは用意しておこう
- 光の輪は1週間で慣れた
- ずっとコンタクトよりは絶対安い
ちなみに僕はICLで何かトラブルが有ったとしても、1回くらいならもう一度受けたいと思います(あまり何度も受けるのはお金がもちませんが…)。そのくらい快適です。少しでも参考になっていれば幸いです。皆さんにピッタリの視力矯正方法が見つかれば嬉しいです。ではまた!
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むーなか
茶米さん、コメントありがとうございます。
やりたいと感じた時が、1番のICLの受け時ですよ!!
生活の質が一気に上がるので、安くはないですが、ぜひ検討してみてくださいね!
茶米
ICLを検討しています。
細かい物を近くで見る仕事のため迷っていますが、やっぱりメガネやコンタクトがいらない生活を一度送ってみたい!
年齢のタイムリミットも迫っている上に老眼も始まってる疑いもあるので、やらないかもしれませんが…
それでもとても参考になりました!