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西野七瀬さん真顔問題について考えた

2024/11/07

話題になったM-1グランプリ2023敗者復活戦の西野七瀬さん真顔問題についてです。結構色々思ったので長文になりますが、結論的には賛否両論あるし賛の意見も否の意見もどっちも両方頷けるけど、でも、生放送らしくて僕は楽しめたよ。です。トップの画像はイメージ映像です。

お笑い賞レースで衝撃的真顔

M-1グランプリ2023敗者復活戦でネタ以上に衝撃的で、話題になったのはMCの一人、西野七瀬さんの真顔でした。Aブロック1組目、つまり敗者復活戦が始まってすぐのドアタマ、華山の漫才中に、全く笑っていない無の表情で漫才を見つめていたのです。映っていたのは1秒ほどでしたが、おそらくその間に自分が放映されていることに気づき、少し笑顔になりました。

今まで賞レースを色々と観てきたけど、この様な表情を見るのは初めてでした。なぜなら、普通TVの賞レース(お笑いなら賞レースに限らないかもしれません)で笑っていない人をわざわざ映すのは稀だからです。

笑いを我慢させるタイプの番組なら別ですが、番組側としては面白いことをやっている事をPRしたいわけですし、笑っていないことを見せてしまうと看板に偽りありということになってしまいます。これが審査員なら、審査をするから真剣な表情をすることもあるでしょうが、賞レースの司会者で笑っていない人というのは映像の構図として珍しいものがありました(初めて見たかも…)。僕は番組を観ていたので、その表情に衝撃を受けました。このことは賛否両論あった様ですが、僕は、この映像を観た直後は西野さんも番組制作側も間違っていなかったと思っていました。今でも大枠ではそうなのですが、その後別の感覚も抱きました。まずは肯定的に感じた理由から書きます。

そもそも笑っていないといけないのか

TVを見ていて、全然面白いと思わない時は誰にでもあると思います。そんな時に会場内で演者や主催者側の爆笑が起きていると、さらに白けてしまうものです。「ああ、わざと笑っているんだな、笑おうとして笑っているんだな」と考えてしまうのです。

先ほどの番組制作側の都合があるのであまりわざとらしく笑うなということをことさらに言うつもりはないのですが、僕はこのわざとらしさが苦手なタイプなのです。面白くないなら無理に笑わなくても良いんじゃない、と。だから、華山には申し訳ないのですが、西野さんの表情は共感できるもので、衝撃とともにいわば痛快というか、嬉しくもあったのです。

21組も出てくるとあれば絶対に自分にはハマらないコンビ、というのもいるはずで、「面白いと思えないものを見続けないといけない4分」というのがどうしても繰り返し訪れてしまうのです。この時間は結構長いです。僕は好きで見ているし、こういう番組はハズレも結構あると思っています。何というか、この人達で笑うことはないかな、、ごめんなさい🙏と感じたらスイッチが切れるのです。するとそんなに苦痛にならず、受け流せる、という感じです。なので見ていても平気なのですが、司会は流し見することもできませんから。

また、お笑い畑出身の方なら、全く面白いと思っていなくても笑いどころで笑う訓練ができていて、条件反射で笑える部分があると思います。西野さんは元々お笑い畑出身の方でもないので、この件で悪く言われるのはおかしいよな、とも思ったのです。

なぜ制作側は西野さんを映した?

制作側は漫才のを写し続けてもいいという中でなぜ西野さんを映したのかと考えると結局のところ事故だったのだろうと思います。ただ、もしかすると西野さんに「今、無の表情になってますよ!」と、何かしらのメッセージを伝えるためだったのかもしれない、と想像することもしました。

いや、もしかすると「無の表情」を伝えるということだけでなく、「おい仕事をしろ」という上層部からの圧力だったとしたら…、それが今後の仕事に影響するとしたら…、いやホント、結構怖いです。

偉大なるMC、上戸彩さん、今田耕司さんとの比較

と、ここまで見ていた時には「まあ、こういう表情の人がいてもいいじゃん。無理に笑わせるなんておかしいしさ。」なんて思っていたのです。ですが…。その数時間後いよいよM-1グランプリの本戦が始まるとまた別の感情が芽生えました。

上戸彩さんの表情はいつも本当に自然な笑顔で、美しいだけでなく愛嬌があり、見ている人を幸せにさせるものでした。また、今田耕司さんの笑顔も映ると観客に訴えてくるものがあります。演者のレベルの差を差し引いても、二人はとにかく楽しそうなんです。自然と人の笑顔は見る人の笑顔を呼ぶのでした。

ここまで偉大な人たちと比べるのも無理があるかもしれませんが、美しい女優は美しい笑顔を求められて大きな大会の司会者席にいるのだと考えると…批判的な人たちの意見にも理はあるのだなと感じてしまいました。

結局得した華山

今回の件は話題になったので、司会者を真顔にさせた漫才はどんなものだったのかと思い見にきた人もいるでしょう。これも華山にとって一つ注目を集めた機会だったのではないでしょうか。しんどいですが話題になってなんぼの世界なので、次は西野さんにハマる漫才を作ってリベンジしてもらいたいですね。もちろん決勝にストレートで行ければそれがベストですが。

まとめ

  • お笑いだからって司会者だからって無理に笑わせるのは不自然だしそれで白けることもある
  • でも楽しそうな笑顔を求められる職業というのもある
  • 笑顔を求められる職業を見事に全うしている人もいる
  • 西野さんも華山も頑張って

以上です。お付き合いいただきありがとうございました。次はM-1グランプリ決勝、さや香の「見せ算」の記事です。それでは皆様良いお笑いライフをお過ごしください。