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パリオリンピック女子セブンズ日本代表まとめ

2024/10/16

男子に続けて女子も

前回男子セブンズについて感想を書きましたので、今回は女子について書いていこうと思います。

1試合目 日本7–36アメリカ

立ち上がりキックオフを確保し、粘り強いアタックからトライまで持って行ったのは非常に良かったです。

しかしその後からはフィジカルに劣るサクラセブンズは防戦一方を強いられます。次々とトライを重ねられ、前半終了の時点で逆転不可能な点差となってしまいました。また、イロナ・マー選手にハンドオフで弾き飛ばされてしまったシーンは象徴的と言いますか…。フィジカルの差は如何ともしがたかったです。

最後に良いアタックも有りましたが得点にはつながらず。大敗で一気に後が無くなってしまった形になりました。

2試合目 日本0–49フランス

良いアタックも有ったんですがやはり走り切れる、トライを取り切れる形までは作れず。前半の前半で知春アネキの力走及ばずトライにならなかったシーンが象徴的な試合でした。またしても前半で逆転不可能な28点差が付いてしまうと、後半も良いアタックは有りましたがそのまま敗れてしまいました。

ですがこの試合で、比較的このチームの中では歴の浅い松田選手、西選手がかなりオリンピックのアタックやディフェンスのレベルに追いついて来たと感じました。トップ4レベルのチームの選手からゲインしたり、相手をタックルで止めたりという事が出来ていました(もちろん抜かれる所も頻繁に有って、それでこの点差になっていたのですが)。基本的に国内レベルとインターナショナルレベルは差が有って、さらにオリンピックはその集大成なので、相手の強さのレベルはMAXなのですが、そこに比較的若い選手がある程度アジャスト出来ている姿を見せていたのは並大抵の事ではなく、素晴らしい事でした。ここは強化体制が讃えられるべき部分だと思います。もちろんベテラン勢も凄いんですけどね。

試合後、平野キャプテンが相手のフィジカルに負けたとの発言をしていましたが、これは至って冷静で、的確な評価だったと思います。強いチームは、弱い点を率直に認めるものです。それがサクラセブンズは出来ていたと思った場面でした。ここまでで決勝トーナメント進出の可能性がほぼ消えてしまったのですが、「相手の方がフィジカルが強い」と言えるのは清々しいと言うか、逆に好感が持てました。

3試合目 日本39–12ブラジル

大谷選手が怪我でout、バックアップから辻﨑選手inとなりました。見てみたい選手が怪我で抜けるのは悲しいものですが、また見てみたい選手がオリンピックに出られる事になるので、その分の嬉しさは有ります。

日本は試合序盤からアジリティ高く攻撃し、大量のトライを獲得しました。理由の一つに、相手が交代枠を使い切ってから怪我人を出し6人に減った事が有ったのですが、それにしてもオリンピックの舞台でこれだけの圧倒はすごいです。

4試合目 日本15–12南アフリカ

大谷選手がinして辻﨑選手がまたout。さっきと同様、嬉しさと寂しさが有ります。

南アフリカにナディン・ルースという選手が居て、この選手がいつ見ても本当にすごい。本人がトライを取るだけでなく、失トライの時もやはり日本の選手に追いついてインゴールに居る。とてつもない運動量です。さらに運動量だけではなく、キックチェイスの時に日本のペナルティ(レイトチャージ)を誘うプレイも有りました。この辺りのクレバーさも持ち合わせています。南アフリカは先日のSVNSプレーオフで降格したものの、ルースは本当に世界的名選手で、日本は苦しめられました。

でも南アフリカから見た12–5の時に相手の22m区域で蹴ったのが良くなかったですね。もしも粘り強くアタックされて17–5に出来ていれば日本としてはジエンドでした。

その後の日本のドロップアウトでキックパスをしたプレイは素晴らしいもので、そこからノックオンが有りながらも2トライ決めてしまうのも素晴らしかったです。これも3試合目と同じくらい価値の高い1勝だと感じました。

5試合目 日本38–7ブラジル

序盤から全体的に優勢に試合を進め、トライを重ねる事ができました。ブラジルに2度完勝するのは予想していなかったので驚きというのが正直な感想です。

前半最後の場面で、相手を22m区域に閉じ込め、最終的にキャリーバックまで持って行くパワフルなディフェンスは見応えが有りました。また、これで勝負が決定づけられたと思います。

協会が発信した写真で、平野キャプテンが涙を流していたのが印象的でした。泣いているイメージが無かったので。あまり普段表情に出さない方ですがキャプテンは相当苦しいものだったでしょう。

試合は素晴らしい結果でしたがこれでチームが解散となると思うと寂しさが有ります。引退する選手もいるかな…。

その他

もう一つの日本代表、桑井レフリー

桑井レフリー、選手とレフリーの両方でオリンピック出場、おめでとうございます🥳

英語も上手くこなされていて流石でした。ジャッジも(悩む場面はあまり無かった様に思いましたが)特に気になった点は何も無かったです。ただ、英語で反則の説明をする事まではキツイ感じがしました。特にフィジーに出した2枚のイエローカード。イエローの判定はいずれも妥当だと思いましたが(一つはダイレクトヘッドコンタクト、もう一つはオフサイド+デリベレイトノックオンでした)、それにフィジーの選手が抗議をしていて、そこのコミュニケーションは一方通行にならざるを得ない部分が有り…。それはもう英語がかなり流暢でないと難しいですよね…。

激似観客席

インターネット上で名前を公開される事を望んでおいでとは限りませんので、誰とは言えないのですが、選手達の名前を掲げて応援されている方々が、その選手と顔がソッッックリで、一目で家族だと分かりました。微笑ましかったです😇

まとめ

以上、内容薄めの僕得情報オンリーの感想にお付き合いいただきありがとうございました。新体制でも頑張れサクラセブンズ!!

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